コンビニスタッフは「からあげ」を揚げる個数をどうやって決めているのか?
仕事が出来る彼女は、自分の経験値に基づき、無意識の内に脳内計算して、数値を決定する
こんな感じの客数、こんな感じの客層であれば、だいたいこんなもんだろう。その判断は経験に裏付けされているだけあって、なかなかに正確だ。たとえばフライドチキンがセールなら、類似した商品の売上は下がる。そのへんを含めてトータルに判断できるわけだが、判断できるようになったそのときには、もうそのことは彼女には「わかりきったこと」なので、それを説明する言葉がない
自分の中では理解できていても、他人へは説明できない
・特に、彼女が「なんとなく」で把握しているようなもの、つまり判断の背景に複数のルールが働いているものについては、彼女は説明ができない
・説明というのはルール化だ
・彼女が新人にかけた「今日はお客さん多いから多めにしよう。じゃあフライドチキンを3個揚げて」との言葉は、説明ではない
・これでは、新人はずーっと質問に来なければいけない
問題は、彼女が「だれでもそうできる」と考えていることだ。だいたいの人にとっての「高度な判断」が、彼女にとっては「その場の空気でなんとなくやった」に変換されている
2017年時点の感想
Baby steps で似たようなエピソードが紹介されていたことを思い出した
・漫画の中では「感覚派」という表現で括られていた
・例えば井出義明に関して言えば、「本人に言わせれば、せーので打つくらいのものだろうが、」みたいな感じで…