女へ性転換
女性ホルモンに漬かることで得たにせものの身体だけでは満足できなかった
タイに到着してから性転換の手術をするところまでは本当にあっけなく終わった。あっという間に私の男性器は刈り取られ、内臓の一部が再利用されて、女性器のような穴が形成されたのだった。ただ、その後の膣のメンテナンスは想像の百倍くらい大変だった。ダイレーションというのだが、異常な量の薬を飲んで、一日に三回も血まみれになりながら傷口に棒を突っ込まなければならなかった。当然すごく痛い。毎日これが続くのでその当時は本当に気が滅入った
ゲイやレズビアンやバイセクシュアルは100人いれば1人はいるが、トランスジェンダーは1万人に1人くらいしかいない
今も昔も私が一人ぼっちでにせものであることに変わりはない。これまでもこれからも私は嘘を重ねて生きていくことに変わりはない
感想
面白半分でアクセスしてみたけど、内容は結構シリアス
・「ゲイ」「レズビアン」がマイナーな存在であることは知っていたが、「トランスジェンダー」は彼らよりさらにマイナーな存在だとは知らなかった
・「男性器を刈り取り、内臓の一部を再利用して女性器のような穴を形成」することなど自分には到底考えられないが、きっと彼らにはそうせざるを得ないだけの理由があるのだろう
気になったこと
このトランスジェンダーが性転換したことに対して(もしくはこれまでの人生に対して?)、罪悪感を感じている点
・自分自身に正直に生きるため、性転換行為まで踏み切ったのに、未だに自分自身のことを偽者と感じてしまう点が解せない
・もしかすると、自分自身のことを生物として出来損ない、とでも思っているのだろうか?
・あるいは、自分自身が普通の人とは違うという感覚から劣等感を感じて生きてきたのだろうか?
もし知り合いが「トランスジェンダー」だったら?
・もし自分が「トランスジェンダー」だったら、どう思うだろう?