人工細胞におけるゲノムRNAの進化
1.油中水滴に封入されたゲノムRNAは自身にコードされた複製酵素により自己複製する
2.この自己複製を、栄養を持った水滴との融合と分裂を繰り返すことにより、長期間継代した
3.その結果、複製の中で複製エラーにより突然変異が導入されたことにより、変異型のゲノムRNAの中に元のRNAよりもより多くの子孫を残すものが現れ、その後の細胞の分裂とランダムな選択過程を経るにつれて元のRNAを駆逐するようになった。この過程を繰り返した結果、ゲノムRNAの複製能力は元の約100倍まで進化した
2013年時点の感想
「進化機能」そのものを作り上げたのではなく、進化するための「突然変異を促す機能」を、突然ではなく定期的に発生する仕組みを構築した、って感じかしら?
・進化≒突然変異?
・この手の「過激なタイトルのサイエンス系ニュース」って、外国のタブロイド系サイトが多いという先入観を持っていたのだが、国内のそれも大阪大学発ニュースってことで、ちょっと驚いた
・以前、「ニュースステーション」で放映していた「人工知能の特集」を見たときに思ったんだけど、「自分で判断して増殖」とか「進化」とかは、何時の時代も人を引き付ける永遠のテーマなような気がする
・そしてこの手のニュースを読むたび、いつも思う。これって「科学?」「化学?」「生物?」「基礎研究?」
・「情報科学研究科」発表となっているので、ジャンル的には「情報科学」に該当するのかしら?
2017年12月17日時点の感想
2013年時点の発表だったので、2017年時点ではどれだけの進化を遂げているだろう? と思い、再度調査してみた
・あれ? おかしいな
・検索しても、元の発表関連記事以外見つからない
驚きの事実が判明
・研究総括をした「大阪大学 大学院情報科学研究科の 四方 哲也 教授」は2016年に解雇されていた
年表
2013年10月3日
・「科学技術振興機構(JST)」と「大阪大学」は連名で、「進化の機能」を持った人工細胞の作成に成功」と発表
・研究プロジェクト 「四方動的微小反応場プロジェクト」
・研究総括 四方 哲也(大阪大学 大学院情報科学研究科 教授
2015年12月25日
・科学技術振興機構報 第1160号
・機構報 第1160号:戦略的創造研究推進事業に係る研究費の不正使用調査結果について
・不正に関わっていたのは、同研究科教授で元JSTプロジェクトグループリーダーの四方(よも)哲也氏と発表
JST(理事長 濵口 道成)は、大阪大学から研究費の不正疑惑に関する報告を受け、関連する研究費の取引実態などの調査を実施しました。
調査の結果、戦略的創造研究推進事業の直執行注1)研究費に関して、取引先企業3社で合計93,164,955円の不正使用(預け金および品名替注2))があったことを確認しました(別紙1)。
2016年2月12日
・大阪大は12日、最大で約2億7400万円の研究費を科学技術振興機構(JST)と大学から支出させる不正な経理処理をしたとして、大学院情報科学研究科の四方(よも)哲也教授(52)を懲戒解雇とし、大学院工学研究科の卜部格(うらべ・いたる)元教授(70)が持つ名誉教授の称号を取り消した
2017年10月24日
・大阪大大学院情報科学研究科の元教授(54)=懲戒解雇=らが研究費を不正使用したとされる問題で、元教授が大阪府警に背任容疑で書類送検され、大阪地検が不起訴処分としたことが24日、分かった。処分は同日付で、地検は理由を明らかにしていない
2017年12月18日時点の感想
色々検索していたら、日付を越えてしまった
・もう分からない
・何がどうなっているのか、全然分からない
真実はどこにあるの?
・四方 哲也 元教授は、今どこで何をしているの?
・地位保全されるの?
・既に解雇されているのに?
・そもそも戻る気持ちはあるの?
背任容疑で書類送検されたのに、不起訴処分だったってことは?
・どういうことなの?